コーヒーチェリーからコーヒーノキを育ててみた①~コーヒーチェリーから発芽まで~

 

こんにちは!

去年の3月にコーヒーチェリー(コーヒーノキの実のことです)を入手しまして。

それを大事に大事に育ててみていたのですが、最近メキメキと大きくなってきたので成長記録を兼ねて綴ってみようかなと思います。

 

コーヒーノキを育ててみたい人の参考になれば嬉しいです!

コーヒーチェリーを手に入れた!

コーヒー屋さんとかで、コーヒーノキが鉢に植えられているのを見たことがありますでしょうか。

コーヒー好きとして、あれにとてもとても憧れがありまして。

自分もコーヒーノキがおうちに欲しいなーとずっと思ってたのですが、まさかの!コーヒーチェリーをもらえることがありました。

これは何がなんでも立派なコーヒーノキにする!と意気込んでコーヒーノキ栽培を始めてみました。

栽培方法をとにかく調べまくる

チェリーは2個(種子は計4個)しかないので、絶対失敗しないようにしよう!と気持ちの準備だけは万端でしたが、素人のくせに種子から育てる人間なんて日本では少ないのでしょう、そもそも参考にできるものが少ない。

 

お手軽にググってみると、発芽までの手順ひとつとってもサイトによって言うことが違う。

こうなると文献、ネット、育てたことのあるコーヒー屋さんに聞く、ととにかく片っ端から知識を仕入れて情報を取捨選択するしかありません。

 

調べまくりました、失敗したくない一心で。

コーヒーチェリーを植えていい時期は?

コーヒーチェリーを植えるのに適しているのは3月で、順調に育つと5月頃に発芽します。

私はまだちょっと寒さが残る3月の頭に植えました。

コーヒーチェリーを剥いて植える

前述しましたが、お勧めしている方法はサイトや本によっても違うので、あくまで私がとった方法と結果を載せていきます。

果実をとって種だけを取り出す

実の部分は取り除いて種の部分だけを植えるので、このように実をかち割ります。

 

かち割った後に果肉を除去するのですが、それでも残る種子の周りのヌメヌメした部分をミューシレージといいます。

これも取り除くよう言っているサイトもありますが、私はミューシレージはつけっぱなしにしました。

一晩水に浸す

ミューシレージを取り除いて種子を割った状態で水に浸ける方法もあったのですが、種子を割るのが怖くてミューシレージもつけっぱなしのままで水に浸してみました。

育苗ポットに植える

一晩水に浸したら育苗ポットに植えます。

これだとポットごと植え替えもできるそうです。

ホームセンターに売っていました。

底に土を入れて種子をぽとん。

上から土を被せて、いるかどうかは分かりませんが個体を見分けられるようにアルファベットを振ってみました。

日付は植えた日です。

発芽するまで湿り気を切らさないようにしつつ保温する

ヒーターマットで保温する

だいたい20℃くらいを保つ、とのことにてペット用のヒーターマットを水受けの下に敷いてみました。

清潔を保ちつつ湿り気を切らさないようにする

温度が高いとカビなんかが繁殖しやすくなります。

カビが生えると種子もダメになってしまうので、生えないように溜まった水を取り替えたり風通しを良くしたりと管理が必要です。

ついに発芽した!

なかなか発芽しないなあ、と思いながら根気よく根気よくそんな管理を続けていたのですが、4つの育苗ポットのうちの1つがやっと!

あとちょっとで発芽、というところまでこぎ着けました。

 

植えてから1~2ヶ月で発芽するとのことだったのですが、この日が6月8日。

ここまでで3ヶ月かかってます。

 

時間がかかりすぎたのか育苗ポットがグズグズになってきたこともあり、一度植え替えを挟みました。

そしてさらにさらに管理を続けていくこと1ヶ月半。

子葉が開ききるまであとちょっと。

 

そしてやっとやっと、パーチメントがとれて子葉が開ききりました!

晴れて発芽です!!!

とりあえず第一関門突破というところでしょうか。

 

ちなみに、この日は7月25日。植えてから4ヶ月以上経ってます。

コーヒーノキの成長はとてもゆっくりのようですね。

 

発芽後にとあるコーヒー屋さんから聞いた話ですが、農園でも発芽率は半分程度らしく、種子を水に浸けておいて発芽したものだけを植えるそうです。

状態も分からないコーヒーチェリーから1つでも発芽してくれただけで幸運だと思うことにします(^-^)

余談:カスカラを…

カスカラティーって聞いたことがありますか?

コーヒーチェリーから種子を除いて実だけになった部分を、カスカラと呼びます。それを茶葉のように乾燥させて煮出したものをカスカラティーと言います。

ネットでは普通に販売していますし、たまにコーヒー屋さんで飲めたりすることもあります。

私はネットで購入して飲んだことがありますが、独特の酸味がありました。

 

今回カスカラが出たのでせっかくならカスカラティーにしてみようと思い、乾燥させてお湯を注いでみたところ…

(Instagramに使った画像ですいません)

画像にも書いてある通り、生豆のお味の液体となってしまいました。

どんな味だよ、と思うかもしれませんがほんとにただただ青臭かったです。

 

美味しいカスカラティーが煮出せるカスカラにするには、ちゃんとした工程が必要なんでしょうね。

お勧めの参考文献

今回コーヒーチェリーから発芽させるまでの参考にした文献がこちら。

コーヒーハンターの川島良彰さんが「この監修さんほどコーヒー豆を分かりやすく説明できる人に会ったことない。正確な知識が載っている」と絶賛していた本。

「知りたい食べたい熱帯の作物 コーヒー」

 

どこの書店にも現物は置いてなかったけど絶対いいものだ、と以前ポチっておいたのがとてもとても役にたちました。

 

内容も勉強になることばっかりだったので興味のある方はぜひに。