菓の辞典

 

こんにちは!

最近、とっても可愛くて素敵な本を見つけたのでぜひぜひ紹介させてください!!

その名も、『菓の辞典』

もう、この表紙からわくわくしませんか?

 

コーヒーに合わせるお菓子といえば、小麦粉やバターたっぷりの焼き菓子!な自分なので、これはもう超どストライク…!!

見つけた瞬間購入が決まりました笑

 

気になる内容は

肝心の内容ですが、中世、近世、近代、現代の4つの章に分かれてお菓子がズラリと紹介されています。

その4つの本章の前にはなんと、古代のお菓子の紹介まで!

 

「古代に起源を持つお菓子も結構あるんだな」とか、「まさかこんなものを材料に…!」とか思ったりして、受ける衝撃度合いでいえばこっちの方が圧倒的に上でした笑

例えば、大ブームを巻き起こしてた生クリーム入りのアレのルーツは古代ローマだったり、仔牛の○○を材料にしてるお菓子があったり…

気になる方はぜひ、本を見てみてください。

 

さて、本章の話に戻りましょう。

菓の辞典、発祥の年代と発祥の地域も(できるものは)明らかにして載せてくれているし、有名な誰の命を受けて誰が作ったとか、そのお菓子にまつわる小話だったりとか、名前の由来とか、もうね、情報量がすごいんです!(語彙力)

だけど読み口は軽快で、冗談なんかを入れながらのテキストにしてくれているので重たくなくサクサクと読み進められます。

なので、お菓子同士の繋がりとか、有名なパティスリーの発祥話とか、ひいては地理とか歴史とか、お菓子にまつわる色んな知識を楽しく得ることができるんです。

 

これを調べあげて作り上げた編集の方々、ほんっとうにすごいと思います。

この場を借りてお礼を言いたい、楽しい本をありがとうございます!

 

ちなみに、内容が面白すぎて他にも色々調べちゃうのと、イラストが可愛すぎてついつい眺めちゃうのとで、買って数ヶ月経ちますがまだ読み終えてません。笑

 

モリモリの情報量

あまりにも情報モリモリのお菓子エピソード、著作権的に差し障りのない(であろう)程度に披露させてください。

 

最近私がハマっているお菓子はキャロットケーキなんですがこれは現代、つまり20世紀中頃になってから作られたケーキだそう。

戦争中、食糧難となったイギリスが摂取を奨めたのがニンジン。

イメージキャラクターまで登場するほどの推され具合だったのですが、そもそも18世紀にはニンジンはその甘さを買われ、既にお砂糖の代わりにお菓子の材料に使われていたんだとか。

 

さて、件のキャロットケーキですが、現在のようにクリームチーズのフロスティングをかけたものになったのは1960年代。結構最近のことなんです。

キャロットケーキといえば、ちょっと籠ったように香るスパイスに、甘酸っぱいチーズフロスティングが最高ですよね。

あのケーキを生み出してくれて、イギリスもアメリカもありがとう!

 

個人的な感謝の念はさておき、イギリスでニンジンが推されていた事、ニンジンがお砂糖の代わりに重宝されていたこと、イギリスで発祥したお菓子がアメリカで進化したこと等々、私が要約しただけでもこの情報量。

辞典の内容がいかにモリモリかお分かりいただけましたでしょうか。

 

まさかの偶然

どのお菓子のエピソードも素敵なのですが、私が読んでいて一番興奮したのはマロングラッセのお話。

 

1882年。地域レベルでのとある大ピンチを打破するためにクレマン・フォジェという会社が、地元では貧しい人の食べ物というイメージの栗を高級路線で世界に売り出してみたところ大成功、というお話でした。

このクレマン・フォジェ社は今もあり、マロングラッセを作る際に出た破片でマロンクリームを作って販売しています。

 

そしてこのマロンクリーム、私が以前このブログで取り上げていたのです。

フランスの老舗メーカーのマロンクリームです。こっくりとしたコーヒーと合わせるのをお勧めします。

 

取り上げた時にはそんな老舗だなんて知らなかったので(笑)まさかのリンクに驚きと嬉しみ。

 

あのマロンクリーム、久しぶりに買ってみようかな。

 

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